MAGAZINE取材記事
LECTURER 2019.02.15

世界的にユーザーが増加中の『TouchDesigner』とは。

映画製作などでも活躍している3DCGソフト『Houdini』を開発したSideFX社からスピンアウトしたカナダのDerivative社がより使いやすくインタラクティブな面を充実させたソフトとしてリリースしたのがTouchDesignerです。プロジェクションマッピングやメディアアート、VJ用コントローラーといった様々な映像や音に関するシステムをスピーディーに組み上げることができ、プログラミングなど専門的な知識がなくても直感的も操作できる手軽さから世界的にユーザーが増加中。手軽さだけでなく、ハイエンドにも十二分に活躍できるポテンシャルがあり、海外では映画やライブやイベントなど様々なシーンでTouchDesignerが使われ始めています。

その使用感は直感的です。画面上で取り込んだ映像の“箱”をクリックでつなぐことで、手軽に作品を作ることができます。従来はプログラミングが必要だった領域の作業がクリックだけで可能になったことで、専門知識や高度なスキルを持っていなくてもプロジェクションマッピングなどの映像制作が可能。ゼロからアウトプットまでの制作過程をすべてビジュアルで確認できるのも大きな特徴です。

もう一つの特徴は、リアルタイムで映像処理ができる点。ワークフローを一切止めることなく制作できるので、インタラクティブな映像制作に力を発揮します。たとえば、その場で流れている音楽や雨音などをパソコンに取り込み自動的に映像として変換することも可能。その場の音を視覚化したようなプロジェクションマッピングも手軽に、そして感覚的に作ることができます。

操作においては最小限の知識でハイパフォーマンスを可能にするTouchDesignerですが、現在ではハリウッド映画や、映像と連動するような大型アトラクション、ライブの演出やアートワークなど第一線の現場でも活躍しています。

→ 『エイリアン・コヴェナント』の紹介ページ

リドリー・スコット監督の映画『エイリアン・コヴェナント』では、宇宙船の船内にある多くのモニターに、その場で自動生成したスクリーングラフィックをインタラクティブに制御できるシステムが使われており、そのシステムはTouchDesignerをベースにして開発されたもの。トップレベルのインタラクティブなシステム開発にも活躍の場は広がっています。また、音楽と映像をミックスしたハイエンドなメディアアートのシーンでも活躍しています。

来場客の動きとともに動く照明で空間演出も可能に

会場にいる人の位置をトラッキングして照明を制御するシステムもTouchDesignerをベースに開発されています。音楽やその場の音、人物の動きなど環境を読み込んで照明を自動コントロールすることも可能なので、インタラクティブなプロジェクションマッピングによる空間演出もできます。ライブやVJイベントなどユーザーのアイデア次第で活躍の場が制限されることはありません。ぜひTouchDesignerの、無限の可能性を感じていただければと思います。

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